高頻度人工呼吸器 PAC®-35

高頻度人工呼吸器 PAC®-35

PAC®-35は、生命維持を目的とした人工呼吸器とは異なり、呼吸補助治療・呼吸機能改善リハビリテーションを行う人工呼吸器です。

〈対 象〉
呼吸不全患者様や術後の呼吸補助、排痰が必要な患者様
〈機 能〉
間歇的陽圧吸入(ジェットネブライザー療法)
持続陽圧呼吸、間歇的強制呼吸、高頻度換気、PERCUSSION®(呼吸理学療法)

※人工呼吸器としての換気能力や呼吸仕事量の軽減能力を有していますが、吸入酸素濃度の調整を行う機能がなく、また連続運用することを想定していません。

監修

緒方健一先生

医療法人 おがた会
理事長 緒 方 健 一

近年、新生児集中治療室(NICU)など医療の進歩とともに、人工呼吸器を必要とする医療ケアーが増加、さらに在宅医療器では緊急入院の原因の多くは呼吸器疾患になります。従って気道クリアランスによる呼吸器のトラブル予防が重要となっていることからPAC®-35の開発が始まりました。

製品概要

優れた気道分泌物除 去促進作用を備えるPAC®-35は、機能的残気量減少予防効果があり 気道クリアランス に適した人工呼吸器です。

効率の良い吸入

PAC®-35の間歇的陽圧吸入は、気道への加湿や気管支拡張薬を陽圧下でデリバリーすることができます。

排痰の促進

肺内を直接PERCUSSION®することで、分泌物を流動化させ排痰を促進させます。
粘膜浮腫や気管支収縮を軽減し、換気血流比の不均等を改善することで、ガスの交換を改善させます。

高い換気効率

PAC®-35は換気を調節して、平均気道内圧で酸素化を調節でき、肺内「PERCUSSION®換気」に該当する換気が可能です。
肺内「PERCUSSION®換気」は大気開放型回路であり、気道内圧が異常に上昇しないメリットがあります。
さらに換気効率が高く二酸化炭素の排出効果が高い傾向にあります。

PERCUSSION® 療法とは

・気道内高頻度換気・気道クリアランスと換気・末梢気道のクリアランス効果・肺コンプライアンスの向上・予防的効果(無気肺・肺炎の予防)・ドラックデリバリー(喘息・COPD)・副鼻腔炎治療 他

人工呼吸器・ECMOからの離脱時、肺内局所にジェットネブライザーによるエアーゾールで道内分泌物の排出や肺内でのガスの拡散と還流(酸素化と炭酸ガスの排出)による肺胞虚脱を防ぎます。

汚染対策

SIAA

・本体部分にはSIAA適合の抗菌・抗ウイルス対策を施しています。
・回路部分にはガス取り入れ口、排出口にフイルターが装着できます。

システム構成

システム構成